理事長挨拶~日本眼形成再建外科学会 JSOPRSにようこそ

この度、眼形成外科を専門とする医師にとって長年の懸案であった「日本眼形成再建外科学会」が設立の運びとなりました。関係各位には厚く御礼申し上げます。

最近では学会や研究会の大小を問わず、眼形成外科関連の講演会が頻繁に開催されるようになり、かなり多くの医師が眼形成外科に興味をもっている印象を受けます。しかし、本邦における眼科学の専門分野の中では唯一、本分野にだけ専門学会がなく、整合性のとれた教育や診療、また、国際学会の招聘等に支障をきたしておりました。片や欧米での眼形成外科は、眼科学subspecialityの主要部門として位置付けられており、実際に、長い歴史を誇るアメリカ眼形成外科学会やヨーロッパ眼形成外科学会が精力的に活動しております。

このような背景のため、我々は一日千秋の思いで本学会の設立に尽力して参りました。本学会はアジア太平洋眼形成外科学会の関連学会であり、世界中の眼形成外科医との密な交流が可能です。また、日本眼科学会の関連学会でもあり、本邦における眼形成外科の教育や研究、また、手術を含む診療技術向上への寄与が責務と考えております。

眼形成外科は、所謂「外眼部」手術と同義のように見做されてきました。しかし、眼形成外科は眼瞼、眼窩、涙道、すなわち、これらが三位一体となった「眼球付属器」を治療対象とする領域であり、「外眼部」手術とは同一の概念ではありません。一人でも多くの医師がこの総合的な診療分野である「眼形成外科」を習得できれば、本邦の患者にとって非常な益となり、社会的に大いに貢献できると考えます。

日本眼形成再建外科学会はまだ船出したばかりです。先生方には是非とも会員としてご入会頂き、我々と一緒に本学会を育てて頂ければ望外の幸せです。皆様の御支援、御鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
平成二十五年六月吉日

日本眼形成再建外科学会理事長
愛知医科大学病院 眼形成・眼窩・涙道外科 教授
柿﨑 裕彦